
外反母趾の原因には、遺伝的な要因と、生活習慣等、非遺伝的な要因があります。

母趾より示趾(足の人差し指)の方が長い形をギリシャ型

母趾の方が長い形をエジプト型

同じ長さの形をスクエア型(正方形型)といい、日本人の場合はそれぞれ25%、70%、5%の比率と言われています。最多を占めるエジプト型は、体重がかかったときに足全体の均衡を保とうとして母趾のつけ根にねじれる力がかかりやすく、そのために関節が内側に変形し外反母趾となってしまうことが多いようです

足の親指は通常、外側の第2趾よりに沿って曲がっていますが、この角度が20度以上のものを外反母趾とすることが一般的 です。

母趾の付け根の関節は足の内側に大きく突き出し、靴との摩擦で強い痛みが生じるため、歩行障害の原因になります。また、重症の場合には、母趾の付け根の関節が亜脱臼することもあり、手術が必要になってしまうこともまれではありません。比較的中年以降の女性に多く、最近では生活習慣が原因の外反母趾が若い女性にも見られます。

患部の痛みもそうですが、足自体のアーチ構造がくずれてしまうので、本来足の大きな役割である衝撃吸収がうまくおこなえず、ひざ、股関節、腰、骨盤腔内の臓器にダイレクトに衝撃が入るようになってしまうということで、早めの治療が必要と考えられます。

まず拇趾の付け根をきちんと整復します。

中足骨~足根骨にかけアーチ形成調整をします。

矯正に有効な専用素材のテーピングを施します。

これらを根気よく、繰り返し行うことで、効果が高められ、改善を促します。