もしかして不妊症?
不妊症の定義は、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、一定期間避妊事すること無く性交渉をおこなっているのにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊といい、妊娠を希望し医学的治療を必要とする場合と定義づけている。
クリニックにて検査だけでも早くに受けておくと不妊治療しようと思った時に周期を無駄にする可能性が減りますし、今後の方向性の指針になります。
不妊症の基本検査(不妊症の6大基本検査ともいわれている)
① 基礎体温 ② 一般精液検査 ③ フーナーテスト ④ 子宮卵管造影 ⑤ 経腟超音波検査⑥ 頸管粘液検査
① 基礎体温(BBT)でわかること
排卵の有無が分かります。
黄体機能不全の有無が分かります。
毎月のパターンから排卵日の予測ができます。
不正出血の原因が推測できます。
※最終低温日から基礎体温上昇期の3日間に排卵が起こります。
② 一般精液検査
不妊症の30~40%を占めますので、省略されることのない必須検査です。精液検査は、精子濃度、運動率、形態などを正確に調べます。
③ フーナーテスト
排卵日頃の朝に性交し、頸管粘液中に精子が進入したことを確かめる検査です。タイミング法を考えている方にとっては必須の検査となります。
④ 子宮卵管造影(HSG)
月経直後に行うX線検査で子宮頸管の入り口から造影剤を注入し、子宮腔や卵管の形を見るものです。卵管の通過性、卵管采周囲癒着の程度を知ることができます。
⑤ 経腟超音波検査
腟内に超音波断層装置を挿入し、子宮や卵巣の状態を画面に映し出す検査です。子宮内にある子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などが診断できます。また、卵胞の発育の程度を知ることができます。
⑥ 頸管粘液検査
排卵日近くになると子宮と腟とを結ぶ子宮頸管が水様透明な粘液で満たされます。精子は良好な頸管粘液が存在している時にだけ、子宮腔に進入できます。頸管粘液の量が少ない場合や、濁っている場合、粘稠性が高い場合には、精子が子宮腔に進入できずに不妊になります。